たぷちぷの北海道ガオりんぐ釣行記

岩内近辺でショアジギにハマってる夫婦の釣り日記です。「がおりんぐ」とは岩内弁で「疲れる=がおる」の進行形だったりします。。。

05<< 123456789101112131415161718192021222324252627282930 >>07

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

今年初のやたーよー

2013年6月8日 晴れ 大潮

次回は夫の執筆でお会いしましょうと予告にしたにも関わらず、なんとわたくしめの担当になったのはなぜですか。
そう夫に尋ねてみても、返ってくるのは中途半端な擬音ばかり。
すんなりと諦めて書くことにした。
さてさて今週はとっても良い釣り日和だったというのに釣りに行けなかったので、更新が遅れていた先週の記事を書こうとしよう。

その前に今日はこれから青いスプレーを買いにホーマックに行くので、一旦書くのを止めるとしよう。
さようなら。


そして二日が経った。光陰矢のごとしとはこのことか。
近頃我が家ではついに自作ジグを作成するようになり、試行錯誤しながらなんとか形になってきた。
それに夢中で正直ブログどころではなかった。でへー。
自作ジグについては後日夫がおそらくきっと多分ブログにうpすることであろう。


ではサクッと先週の釣行の様子をご紹介していこうと思う。

あの日は確か気合を入れて土曜の朝まづめに行ったのだが一時間ほど寝坊して現地到着は6時頃だった。
入りたいポイントには既に先客がおり、軽く吐息を漏らした我々はそのポールポジションよりも少し離れた所を拠点とした。
天気もよく、とても素晴らしい凪である。これは期待できそうだ。

130608-061527.jpg

釣りを始めてから2~3投目で血気盛んなアタリを感じた。
こ、これは、普通の、至って普通のホッケに違いない…!!と思ったら案の定普通のホッケだった。
よく考えたら普通じゃないホッケってなんだろう。
とにかくホッケが釣れたのだ。やたーよー、と夫に自慢する。夫は唇を噛み切り悔しがって大出血していた。
関係ないがこの度わたくしはNEWカッパを購入し装備した。多少防御力が上がった。

130608-062422.jpg

第一匹目を我輩が釣り上げたものだから、彼の闘争心に火をつけたのか。
その後ほどなくして夫がごく普通のアブラコを釣り上げる。
ふん、まあよかったじゃないの。
余談だが今年もこのイソヌカカ防止ネットが活躍する季節がついに訪れた。
イソヌカカは夫にとって、言うなればラスボスの位置づけである。
130608-065804.jpg

よし、ちぷであるわたくしも釣ってやるわ、見てらっしゃい、というような表情で夫を威嚇したつもりだったが、またしても夫がアブラコを釣り上げたではないか。しかもさっきより大きいしぷっくり気味だ。
畜生が。威嚇が足りなかったか。

130608-071025.jpg


そしてこれは夫が撮ったものだが、先ほどのアブラコが吐き出した小さなイカだということだ。

130608-071613.jpg


これもイカが吐き出したシラス的なものということだ。
ふーんそうなんだ。としか反応できない読者の皆様に心から同意致します。

130608-071625.jpg

よす。次こそわたくしめが釣ってやる。
調子づいたあの小童を押し黙らせてやるのだ。
そう思っていたのに、またもや夫が良いホッケを釣り上げやがります。

130608-075708.jpg

わたくしの心には黒い感情が渦巻き、これは夫の鼻先に放屁しても良いのでは、などと恐ろしい考えが浮かぶ。
しかしそんなことをしている時間がもったいない。
運が良かったな小僧。


恨みつらみを抱えながら憎しみパワーで頑張っていると、ついに私にもごく普通のアブラコまたの名をアイナメが釣れたではないか。
おお神よ…!!と私は実家に電話して大声でそう言った。※当社比。
両親はあからさまに引いていた。

130608-081352.jpg

先ほどの発言はフィクションだが、そんな私にまたもやアブラコが釣れたーよー。
憎しみに駆られながらも放屁せずに投げ続けた甲斐があるというものだ。

130608-091039.jpg

抜きつ抜かれつの展開で一時たりとも気を抜けないわたくしは寝不足の体に鞭打って投げ続けていた。
そんな中、最大のライバルである夫がついに寝不足のつらさに耐えかねダウンしたではないか。
なんとも拍子抜けである。
荒々しい岩肌では寝るのも痛かろうと、ティンカーベルであるわたくしはふわふわしたものを掻き集め簡易布団を作成した。
夫は感激し「ちぷじろう様ありがとである~」と5~6回言ってきてイラつく。
試しに「泣いてるの?」と聞いてみると、「うん、嬉しいの…」とナウシカで切り返された。
なんだか悔しい。腐海に埋もれろ。

130608-093328.jpg

そうして齢40近いナウシカはあっという間に眠りに落ちて行った。


話は完全に逸れるが、今私がブログを書いているというのにあのタプシカは、テーブルで作業したいが為にわたくしによけてほしいらしく、「ここ、ちょっといい?」とやんわりと言ってくる。
いいわけねーだろと思い、一旦は断ったが、その後も腰の低い態度とは裏腹に厳しい内容を断固突きつけてくるので、わたくしはやむなくテーブルの隅に移動した。めっそり。
そして一秒も休むことなく独り言を言っている。あなどれない男だ。


さて、話は戻る。岩場で快眠している夫が海にずり落ちないかたまに確認しつつ、私は釣りを続けていた。
そしてふと、最初に行こうと思っていたポールポジションを見ると、先客が帰っていくではないか!
これは移動するしかない。
夫を起こしてみるが、半目状態でうわ言を言うだけだったので、置いていこうと決心する。
熟睡している夫が海にずり落ちないかなどという心配はもうどうでも良くなった。人間とは非情なものだ。
しかし浅瀬のブドウ、通称ホンダワラのせいで移動速度は遅く、結局ポールポジションまで10分以上もかかってしまった。しかも汗だくである。
こうしてウェーダーは酸っぱくなっていくのだ。
わたくしはここならば絶対に釣れる気がしていたので意気揚々とジグを投げ始めたのであった。


それからしばらくして、夫が目を覚まし、そして呆然としたらしい。
なぜなら、あの恐怖のイソヌカカに刺されていたからだ。

130608-103653.jpg

この時はまだこの程度の腫れである。言われなければ刺されていることもわからないくらいだ。
しかし手首の左側がほんのり赤みを帯びて少し腫れているのがおわかりいただけるだろう。
なーんだ、たいしたことないじゃない、と思ったら大間違いだ。

これから数日後、この患部がどうなるか、あなたは知らない。
そう、まだ見ぬ恐怖のブラックホールを。
今日は満を持してそのブラックホールをお目にかけようではないか。

しかしここで注意していただきたいのは、生半可な気持ちで閲覧すると思いのほか衝撃が走るということだ。
心臓の弱い方、血圧が高めの方、一人っ子の方、子供時代に花の蜜を吸っていた方などは、閲覧をご遠慮していただいたほうが無難であります。
このブラックホールを目の当たりにしたせいで何かしらの問題が起きた場合でも当たぷちぷは責任を負いかねますことをご了承いただきたく、お頼み申す。

うっかりスクロールして恐怖のブラックホールに吸い込まれないように、かなり間隔を開けて写真を設置致します。
こんなに気遣いのできる妖精はまず私ぐらいのものだろう。
夫に「石田ちぷ成」と呼ばれる所以はここにある。


ではどうぞ。










閲覧注意











  3











  2










  1









うああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

130612-202031.jpg

おわかりいただけただろうか。
私はこの画像を見た時、ひとしきり発狂し、夕飯のおかずなど作れるはずもなくメニューが白米のみになった。
ああ、何度見ても玉が縮む思いがする。

いかがでしたでしょうか。皆さんもイソヌカカには充分お気をつけいただきたい。



話は釣り場に戻る。
イソヌカカに刺されながらも、私がいない間に夫はまたもやアブラコを釣り上げたようだ。
今日はジグ、ワーム共になかなかの数が釣れる日である。

130608-111059.jpg


一方、ポールポジションで釣りを続けていたわたくし。
しかし全く当たりがない。こういう時はジグを変えてみよう。
まだジグを自作する前、ブランクジグを買い、シールを貼ってスプレーで塗装してみたがグラデーションにならず、まるで海苔を貼ったようにくっきりと色が分かれてしまった失敗ジグで挑戦だ。
こんなの失くしてもいいや的な考えと、こんなので釣れるわけねーと思いながらも投げ込みシャクリんぐする。

何度も投げつつ、寝不足のあまりぼーっとしながら、ふと「万が一ヒラメが釣れたらどうしよう、玉網ないおわた」とぼんやり考えていたその時だった。

もっっふぁさ

というアタリと共に、突如かなりの引きに襲われる。

こ、こ、これは、先ほど言った万が一の事態に違いない。
そう悟った私は、魚の引きと格闘しながら夫に電話をしようと試みる。
しかし携帯は少し後ろのカバンの中だ。なんてことだちくしょう。
なぜポケットに入れておかなかったのだ、自分め、この浮かれぽんちが!
自分の言葉に自分で傷つきながらも、なんとか竿のテンションを保ちつつ携帯を確保する。

やった、これで夫に連絡が取れる。私は文明の進歩に今ほど感謝したことはない。
そして必死で夫の番号を出し、ボタンを押す。


・・・・・・・・・・


・・・やきもき・・・


・・・・・・・・・・


・・・・!!・・・・




「ただいま  電話に出ることが  できません。」





あ゛??


なにこいつ。だから都会育ちってきらい。
海にずり落ちればよかったのに。


もう夫は当てにできない。
マゾイの時のように自分で抜き上げるしかない。
しかし相手はおそらく平べったいあいつ。いけるのか。
これでバラしたら2~3年は流動食しか食べられそうにない。

電話を放り投げ、また必死に巻き始める。
あれ。ふっと軽くなった。ばらしたかあああああ。あの電話のせいだああああああ。
と思ったらまた重くなった。ちぷったら早とちりしちゃったおーきゃはー。

数分の格闘の間、私はヤツを岸にずり上げる脳内シミュレーションを何度もして万全を期した。
そしてついにあいつが見えてきた。やはりあいつだ!!
一気に鼓動と血糖値が高まる。

慎重に岸まで寄せ、波が打ち寄せると共に、一気にやつを岸にずり上げた。

やたーよー!

今年初のヒラメである。しかもなかなかのサイズだ。
息も荒ぶるままヒラメを見ると、本当にあと薄皮一枚というところだった。あぶねええええええ。

130608-112253.jpg

今頃になって夫から電話が来た。おせーよ。
事の詳細を述べると、夫もウホッウホッと言い、こちらへやってくるとのこと。

私は先日のマゾイの件があったので、簡易スカリにヒラメを入れ、一時たりとも目を離すことはなかった。
それにしても夫がなかなか来ない。
20分くらいしてやっと夫が着いた。どうやら去年に続いてえんかまに落ち膝を強打したらしい。
本当にわんぱくだなあ。

そしてやっと、ヒラメを手にした写真を撮影してもらうことができた。
ご覧下さい。この美味しそうなひらじろうを。

130608-114739.jpg

わたくしは本当に嬉しい。
眠いながらも気合を入れて移動してきて良かった。

おお神よー!!と思ったが、実家に電話することは思いとどまった。

早速サイズを測ってみると、ちょうど50cmぐらいだ。やたーよー。
ありがとうありがとう。

130608-114644.jpg


ふぃーー。
なんかもうヒラメの件を書き終わったらもういいか的な気持ちになったけれど一応書く。

待望のヒラメに士気の上がった夫もその後懸命に釣り続けるが、上がってくるのはホッケばかり。

130608-125201.jpg

わたくしも2枚目を狙うが、やはり遭遇するのは彼ばかりである。
でもいいの。ホッケ好き。ホッケほしい。ぼくホッケほしい。

130608-140100.jpg

そして夕まづめが終わるまで粘る我々であったが、ひらじろうに出会うことはなかった。
二人とも釣れれば思い残すことはなかったのだが、非常に残念である。

130608-173431.jpg

さすがに体力も限界を迎えたため、実家へ帰還。
これが本日の釣果である。

130608-191146.jpg

こんなにたくさん釣れたのは久々なので我々は単純に嬉しかった。

そして毎回お楽しみの胃の中カーニバル。
アブラコの胃の中からカニなどが大量に出てきて大喜びする我々。
しかしすごい食いっぷりだなーおめー。

130608-221401.jpg


夫にヒラメを捌いてもらう。
魚を捌くことに関してはもはや私よりも夫のほうがおそらく上手である。
しかも夫は捌くことが楽しいらしい。ならば喜んでやってもらおうという魂胆である。

130608-224345.jpg

お刺身の写真などを撮ることは忘れてしまったが、非常にうめかった。うめー。
うちの母親はヒラメに目がない為、大変喜んでいて、わたくしとしても大変良かった。


関係ないが、岩内名物??の「たら丸焼き」。
前から気になってはいたが、ついにお会いすることができた。
しかも思っていたよりだいぶ美味い!とっても薄皮で、パリっとしていて、中にびっしり入ったあんこはあまり甘くなく、ペロリンと食べられてしまう。
まあまあお勧めである。

130608-231405.jpg

さあ、後半はとにかく記事を終わらせようと半ばやっつけで書いて参りました。どぅふー。
夫はまさに今、ジグ作成のために鉛を溶かして鋳込んでいるご様子。
わたくしは出来上がったブランクジグにキラキラシールを貼る係である。

では最近我が家で作成している自作ジグの出来栄えをちょびっとご紹介。

SN3S0108.jpg

どうなのこれ。

なかなか良いんでないの。

どうなのこれほんとに。売れる?ねえ。だまれ?うん。だまる。ぼくだまる。

でももしも売るとしたら、商品名はたぷジグ?ちぷジグ?はたまたガオジング?は?


まあそのような感じで自作ジグ作りが軌道に乗り、楽しくなってきた所存。
最初は根掛かりでジグを失くすのがもったいないということで節約のために始めたジグ作りであった。
しかし今では手間のかかったこのジグたちに思いのほか愛着が沸き、むしろ自作ジグを失くす方がショックかも知れないと思い始めている。

だがこの自作ジグで魚が釣れたらと思うとワクテカが止まらない。
簡単とは言えないが、ジグ作りもなかなかお勧めであります。

はあああああ、終わった。疲れた。まさにガオりんぐ。
では次回こそは夫の執筆でお会いいたしましょう。もーはー。もーはー(お爺)


にほんブログ村 釣りブログ ソルトルアーフィッシングへ
にほんブログ村


スポンサーサイト

マゾイシンドローム

2013年5月25日 晴れ 大潮

ついに私の出番が来てしまった。
これまではなんとなくお茶を濁しつつ夫にブログを書いてもらっていたが、もう逃れようもないようだ。
そういったわけで「たぷちぷ」でいうと「ちぷ」の部分を担当するわたくし、ブログ妖精ちぷが全身から得体の知れぬキラキラしたものを放ちながらお送り致します。
きらきらきらりーん☆ミ

はいはい。わかってますから。

もう6行も書いたので今日は寝ようと思います。おやすみなさい。


おはようございます。
今日は良い天気だ。これを書いてる今は6月1日だ。
前回の釣行から一週間も経ってしまったというのに、今ブログを書き始める始末。
それにしてもやっと暖かくなって参りました。


さて先日の釣行は、最近我が家で流行っている寿都へと向かう。
毎回ここの道で写真を撮るのが恒例となっております。
そして黄色いお仲間も一人増えました。

130525-162247.jpg

天気は少しどよんりとしているが、まずまずと言えよう。
いつもの弁慶岬であるが、今日はちょっと灯台のあたりを偵察だ。
ゆけ、たぷじろうよ。
130525-163446.jpg

おしっこをしてから意気揚々と偵察へ向かうたぷじろう。
しかしパーカーのフードをかぶった上に帽子をかぶるのはどうかと思う。
何星人よ。130525-163616.jpg

それにしてもこのあたりはどこも良さそうな磯だった。

偵察の後、前回も行った場所で釣りを開始する我々。
今日は天気も良いし、波も穏やかで期待がひろがりんぐ。
ホッケとか、あわよくばサクラマスが釣れないかなーと思いながら釣りを開始する。

するとなにやら海面でバシャバシャと魚がはねるではないか。
こ、これはサクラマス!と初心者丸出しの我々は興奮し出し、バシャバシャの中へと何度も投げるがまったく当たりがない。
どうもおかしい。
そこへ生意気に偏光グラスをかけた夫が来て言った。
見ろ!あれはホッケだ、ホッケの群れだ。と。
目を凝らしてみると、確かにホッケぐらいの大きさの魚がこれでもかとばかりに群れ群れしている。
そうだホッケだホッケだ!と私もあっさり乗っかる。
ホッケ!ホッケ!ホッケ!
鳴り止まぬホッケコール。

しかしそうか、ホッケか、なーんだ。サクラマスじゃないのか。
でもホッケでもいい。なぜなら食えるからだ。ホッケほしい。ぼくホッケほしい。
でもなんでこんなに群れ群れしているんだ。きっと産卵に違いない。
いやまてよ。これはほんとにホッケなんだろうか、それにしては釣れない。

するとまたもや夫が私に進言してくる。
トリプルフックをつけて、群れの中でしゃくればひっかかって釣れるんでない?と。
うん、そうかもね。
え、わたくしがやるの?なんで?おめーがやれよ。
と思ったが、口にせず、聞き分けの良い私は早速トリプルフックを装備する。

狙うまでもなく目の前で群れがバシャついているので、適当に投げて思いっきりしゃくる。
ふんがーふんがーふんっ!ぐらいのタイミングで狙い通りに針がかかった。
ホッケきたーと思いながら釣り上げると、なんと彼だった。
130525-182556.jpg
お前だったのか。さあさあ海へお帰り。
食べられないやつはいらないのだよ。
いや食べられなくはないけど、のーせんきゅーなんだ。ごめんな。
思う存分産むが易し。

隣の釣り人がさっきからホッケが釣れてはリリースしているのを見て、もったいねーと思っていたがどうやらウグイだったらしい。
とんだ勘違いだ。でへへ。


夕まづめの時間に向けて来ただけあり、すぐに夕暮れが訪れる。
二人ともジグでせっせと投げ続けるがさっきのウグイ以外まったく釣れない。
当たりすらない。おわた。
130525-183035.jpg

と、そこへわたくしにズモモモモーと何かが掛かった。
おお、なかなか重い、なんだこれはー。と思ったらルアーが釣れたーよー。やたーよー?
ジグミノー的なやつ。前に自分が持っていたやつとあまりに瓜二つなので、一瞬自分のかと思ってしまった。
130525-184501.jpg

時間が経つにつれ雲もなくなり、お見事な夕焼けである。ふつくしい。
前世がカメラマンだった私は血が騒ぎ、ちょっとかっこよい写真でも撮ろうと企む。
130525-185526.jpg

被写体としては少々不満ではあるが夫のシルエットを利用してみようと思い立つ。
そしてすぐさま夫の近くへとすり足で近寄っていく。
磯ですり足はなんとも歩きにくい。というか進めない。ほんとはやってないけど。

おお、おおおお。これは良い写真が撮れる。そう確信したわたくしはおもむろにシャッターを切った。

ご覧下さいこの写真。やはり私の前世はカメラマンだったか。
130525-190114.jpg
自分の才能に嫉妬。
どうなのこれ。なんかの本の表紙みたいじゃないの。なんかありそうじゃないの。
アングラー的な本ね。よくわからないけれど。
静止画なのに躍動感を感じるじゃないの。特にベルトっぽいやつが、ヒラーってなってるとこ。
どこかの出版社から「表紙に使わせてください!」ってオファーが来るのを待とう。
最低15年は待とうと思う。

自画自賛もここまでくると清清しいでしょう。そうでしょう。

もう釣りそっちのけで、かっこよい写真を撮ることに夢中。
さっきより更に暗くなって、またかっこええ写真を撮ろうと企んだけど、この有様。
暗くてぶれぶれになった。暗いとほんの少しの揺れでもぶれちゃう。
やっぱり私の前世はちがうものかも知れない。

130525-195547.jpg

しっかしこんな暗くなるまで竿を振り続けてるっていうのに全く釣れない。
弁慶岬のばかやろう。なにが弁慶だ。弁慶ぶりやがってー。

文句を言っているうちにすっかり夜になってしまった。
さすが大潮というだけあって、これでもかというくらいの満月である。
ムーンパワーを感じた私はもうソイを釣るしかないと心を決めた。

130525-202129.jpg

ジグをやめ、ワームに変更し、場所もベースキャンプから勝手に移動し早速釣り始める。
そういえば最近めっきりワームを使わなくなった。
ジグの方がなんだか面白いのだ。どかーん、という感じだ。
ワームはなんというか、あらあら、ふふふ、という感じだ。
この意味をわかる者など世界中に一人も居やしないだろう。残念。私の頭が。

なんとしても一匹は釣りたいと諦めずに続けるがさっぱり当たりもない。
もう幾度この海にやわらかルアーを投げ込んだことか。今日はしぶい日に違いない。
そんなことを考えながらちょっと移動し、少し沖目に投げ、もっそもっそと動かしてはカーブフォールを続けていた。
そして着底しても2~3秒そのままにしてみた、その時である。

クン、クククン、という懐かしい彼らのコスモを感じる。
うほーこれは良いソイ。まだ姿は見えないがそれがわかった。
これはなかなか大きいに違いない。
瞬時に気を開放した私の体はぼんやりと光り、即座に戦闘体制へと移行する。
夫を呼ぶか、いや、遠すぎる。なんであんな遠くにいるんだちくしょう。
しかし勝手にこっちにきたのは私だった。

必死で巻き巻きする私の竿はかなりしなっている。
抜き上げられるだろうか、でも抜き上げるしか術はないのだ。
そう腹を決め、どうぞしっかりと針掛かりしていますようにと願いながら、ぬほーっと抜き上げた。

おおお、なかなかのソイ、しかもマゾイだ。これでもかというくらいしっかり針掛かりしていた。
早速夫の携帯に電話をすると電波が届かないなどとのたまいやがる。ちくしょうが。
仕方なく夫の元へ向かうと、夫はもうすっかり諦めモードで竿もしまい、変な生き物を撮影していたらしい。
なのですぐに写真を撮ってもらえた。
それがこちらである。
130525-204537.jpg
どうですか。なかなか素敵なマゾイでしょう。
やたーよー。
私はとても嬉しかった。一匹でも釣れたことが。そしてこれを食えることが。

130525-204737.jpg
35cmのマゾイはこれまで釣ったことがない。そしてお腹もぷっくりしている。
喜びに浸りながら、夫にあちらへ移動しようと誘った。
これは是非夫にも釣ってもらいたい。
私たちは喜びと期待でいっぱいだった。

これから起こる不幸な出来事も知らずに。

私はさっそくマゾイをスカリに入れ、移動を開始した。
その道すがら、なぜかマゾイに同情の気持ちが沸いてきた。
こいつはもう、万に一つも海に帰ることはできなのだな、食べられてしまうのだな、と。
こう思ったことは今でもはっきり覚えている。

現場に着き、ちょっとセンチメンタルな気持ちで、スカリを海に浮かべる。
そしてロープを岩にぐるぐると巻きつけている最中だった。

パシャンっ

おお、さっきまでぐったりしていたソイ太郎が、元気を取り戻したか。
そう思いながら、ロープを岩に巻きつけ終わり、スカリの様子を見る。

なん・・・・だと・・・・・・・・?

いない。ソイ太郎がいない。もぬけの殻だ。
悲しげに空のスカリだけが夜の海を漂っている。

ええええええええ うそおおおおおお。私は思わず声を上げた。

どうやらスカリの口が少し緩んでいて、そこから彼は頭を押し込み、こじ開けて逃げていったようだ。
呆然とするわたくし。夫も何事かと近寄ってきて、事情を話すと驚きと落胆を隠せない。

そしてさっきまでのソイ太郎に対する同情の気持ちなど一瞬でふっとんだ。
くそ、ソイ太郎め、謀反か。なぜ逃げていったんだ。ちくしょう。
さっさと〆てしまうべきだった。などと、夫と意見を交わした。

そして一番の原因はあのスカリだ。いつも使っている丈夫なスカリは荷物になるので、先日購入した簡易スカリしか持ってこなかった。
これが失敗だった。やはりあのスカリでは魚が逃げる可能性が大いにあるのだ。

すっかり意気消沈した私はしばらく枕を涙で濡らしながら座っていたが、ふと思った。
なんて運の良いソイなんだ。
つい先ほどソイに対し、万に一つも逃げられないと同情した自分を思い出し、本当に運のあるソイだと思った。
あいつはぐったりしたように見えたが、最後の逃げる力を蓄えていたのかも知れない。

しかしよく考えると、お腹もぷっくりしていたし、もしかしたら卵も持っていたかも知れない。
あいつが逃げたということは、たくさん卵を産んで、マゾイが増えるかも知れないと夫が言う。
確かにそうだな、と思うと少し気が晴れた。

その後は予想通りまったく当たりもなく、悔しさでいっぱいだったが撤退することに。
あいつを食べることはできなかったが、画像も、動画も残すことができたのが唯一の慰めだ。



実家に帰宅し、仮眠を取り、また早朝に出かけた。
今度は弁慶岬ではなく、いつもよく行く磯へと向かった。

130526-063609.jpg

やはり行き慣れた場所というのは落ち着く。
天気も最高だ。


なぜ夫が↓の写真を撮ったのか謎だったので載せてみた。
ちなみにこの保温ポットは夫に欠かせないアイテムだ。
中身は私も知らない。恐ろしい男だ。

130526-080216.jpg

しばらく経っても釣れないので、また景色などを撮りだす。
前世の話はもういいとして、いつ見てもふつくしい場所だ。
少なくとも妖精か何かがいることは間違いないだろう。

130526-082725.jpg

そうだ自分は釣りをしていたのだと思い出し、やっつけ半分で足元にワームを垂らし適当に上下に動かす。
しばらくそうしていると、竿に重みを感じた。やってしまった、これは根掛かりに違いない。
そう思って力を込めるとあっさりと取れたのでほっとするが、海草がついているようで重たい。
あーあ、と思いながら上げてみると、海草ではなかった。
海草だけどーーー 海草じゃなかったーー。
久しぶりに彼と出会うことができた。

130526-090322.jpg

もう逃がしはしない、と丈夫なほうのスカリに入れて管理する。

130526-104549.jpg


ふと夫を見ると、彼もどうやら全く釣れないらしく、既に足元の生物に興味が移ってしまっている。

130526-092738.jpg

それにしても今日は穏やかな天気と穏やかな波であった。

130526-104601.jpg

夫はジグを諦め、ワームで釣りだした。なりふり構わずとにかく何か釣りたい、その一心だったようだ。
その思いが通じたのか、遠くから夫の声が聞こえた。
急いで現場に向かう途中、夫の竿がかなりしなっているのが見える。
おおーついにやった。夫にとって今回初めての獲物がこれである。

130526-105053.jpg
なかなかのアブラコだ。いいなあうらやましい。きっとかなりの引きだったであろう。

計測してみると45cmあった。ちくしょう。

130526-105154.jpg

ちょびっと移動し、またしつこくワームで底を狙っていたわたくしだが、全く当たりがない。
心が折れたのでちょっと休憩していたら、夫に激写されたようだ。
130526-123430.jpg

そんな私の目の前でまたしても夫に当たりが。
先ほどよりは小ぶりだが、またアブラコである。ちくしょう。ばーかばーか。
さっき海でうんちしていたことをばらしてやろうかと思うほど羨ましかった。
でもさすがにそれをばらすのは可哀想なので黙っておくことにする。
130526-125136.jpg

寝不足のまま二日間の釣行を続けた我々はへっとりしていた。
悔しいが、帰宅する都合もあるので撤退することに。

それにしても今の時期、磯は危険でいっぱいだ。
海藻類が滑るし、浅瀬にはホンダワラがもっさもっさと生えていてエンカマを隠す。
なぜか我々はホンダワラのことをブドウと呼ぶ習性がある。
誰がなんといおうとブドウと呼ぶ。
とにかくこのブドウのせいで、歩く時はガクブルである。

130526-143502.jpg

一歩一歩確認しながら歩かなければならない。皆様も気をつけていただきたい。
そういえば去年も一度、夫がエンカマに落ちてびしょ濡れになっていた。はは。わんぱくだなあ。


本日の釣果は以上である。
一応わたくしも一匹は釣れたが、とても不完全燃焼だ。
昨夜のマゾイ事件が思い出され、また悔しさが込み上げてくる。
ああ、このシンクにいるお前が見たかった。

130526-151531.jpg

そんなわけでわたくしは今マゾイシンドロームなのである。
症状はいくぶん気性が荒々しくなるなどである。

おおーやっと終わった。
書き始めた時は写真の多さにおののいたが、終わって良かった。

そろそろヒラメの時期なので、来週こそは大物を釣り上げる予定である。
では次回は夫の執筆でお会いしましょう。ドゥフフ。

 | ホーム | 

プロフィール

たぷじろう

Author:たぷじろう
夫婦釣り師たぷ&ちぷが織り成す、愛と憎しみとYシャツと私が渦巻くサスペンス釣り紀行。
魚を欲する欲望は計り知れず、自らの体を犠牲にして磯を彷徨う2人に未来はあるのか。
もうやめて…ちぷのHPはゼロよ…!
あなたの心の琴線に触れたり触れなかったり…戸惑うあなたへレッツフィッシング!

アクセスカウンタ

カレンダー

05 | 2013/06 | 07
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -

沿岸波浪予報

最新トラックバック

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。