たぷちぷの北海道ガオりんぐ釣行記

岩内近辺でショアジギにハマってる夫婦の釣り日記です。「がおりんぐ」とは岩内弁で「疲れる=がおる」の進行形だったりします。。。

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マゾイシンドローム

2013年5月25日 晴れ 大潮

ついに私の出番が来てしまった。
これまではなんとなくお茶を濁しつつ夫にブログを書いてもらっていたが、もう逃れようもないようだ。
そういったわけで「たぷちぷ」でいうと「ちぷ」の部分を担当するわたくし、ブログ妖精ちぷが全身から得体の知れぬキラキラしたものを放ちながらお送り致します。
きらきらきらりーん☆ミ

はいはい。わかってますから。

もう6行も書いたので今日は寝ようと思います。おやすみなさい。


おはようございます。
今日は良い天気だ。これを書いてる今は6月1日だ。
前回の釣行から一週間も経ってしまったというのに、今ブログを書き始める始末。
それにしてもやっと暖かくなって参りました。


さて先日の釣行は、最近我が家で流行っている寿都へと向かう。
毎回ここの道で写真を撮るのが恒例となっております。
そして黄色いお仲間も一人増えました。

130525-162247.jpg

天気は少しどよんりとしているが、まずまずと言えよう。
いつもの弁慶岬であるが、今日はちょっと灯台のあたりを偵察だ。
ゆけ、たぷじろうよ。
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おしっこをしてから意気揚々と偵察へ向かうたぷじろう。
しかしパーカーのフードをかぶった上に帽子をかぶるのはどうかと思う。
何星人よ。130525-163616.jpg

それにしてもこのあたりはどこも良さそうな磯だった。

偵察の後、前回も行った場所で釣りを開始する我々。
今日は天気も良いし、波も穏やかで期待がひろがりんぐ。
ホッケとか、あわよくばサクラマスが釣れないかなーと思いながら釣りを開始する。

するとなにやら海面でバシャバシャと魚がはねるではないか。
こ、これはサクラマス!と初心者丸出しの我々は興奮し出し、バシャバシャの中へと何度も投げるがまったく当たりがない。
どうもおかしい。
そこへ生意気に偏光グラスをかけた夫が来て言った。
見ろ!あれはホッケだ、ホッケの群れだ。と。
目を凝らしてみると、確かにホッケぐらいの大きさの魚がこれでもかとばかりに群れ群れしている。
そうだホッケだホッケだ!と私もあっさり乗っかる。
ホッケ!ホッケ!ホッケ!
鳴り止まぬホッケコール。

しかしそうか、ホッケか、なーんだ。サクラマスじゃないのか。
でもホッケでもいい。なぜなら食えるからだ。ホッケほしい。ぼくホッケほしい。
でもなんでこんなに群れ群れしているんだ。きっと産卵に違いない。
いやまてよ。これはほんとにホッケなんだろうか、それにしては釣れない。

するとまたもや夫が私に進言してくる。
トリプルフックをつけて、群れの中でしゃくればひっかかって釣れるんでない?と。
うん、そうかもね。
え、わたくしがやるの?なんで?おめーがやれよ。
と思ったが、口にせず、聞き分けの良い私は早速トリプルフックを装備する。

狙うまでもなく目の前で群れがバシャついているので、適当に投げて思いっきりしゃくる。
ふんがーふんがーふんっ!ぐらいのタイミングで狙い通りに針がかかった。
ホッケきたーと思いながら釣り上げると、なんと彼だった。
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お前だったのか。さあさあ海へお帰り。
食べられないやつはいらないのだよ。
いや食べられなくはないけど、のーせんきゅーなんだ。ごめんな。
思う存分産むが易し。

隣の釣り人がさっきからホッケが釣れてはリリースしているのを見て、もったいねーと思っていたがどうやらウグイだったらしい。
とんだ勘違いだ。でへへ。


夕まづめの時間に向けて来ただけあり、すぐに夕暮れが訪れる。
二人ともジグでせっせと投げ続けるがさっきのウグイ以外まったく釣れない。
当たりすらない。おわた。
130525-183035.jpg

と、そこへわたくしにズモモモモーと何かが掛かった。
おお、なかなか重い、なんだこれはー。と思ったらルアーが釣れたーよー。やたーよー?
ジグミノー的なやつ。前に自分が持っていたやつとあまりに瓜二つなので、一瞬自分のかと思ってしまった。
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時間が経つにつれ雲もなくなり、お見事な夕焼けである。ふつくしい。
前世がカメラマンだった私は血が騒ぎ、ちょっとかっこよい写真でも撮ろうと企む。
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被写体としては少々不満ではあるが夫のシルエットを利用してみようと思い立つ。
そしてすぐさま夫の近くへとすり足で近寄っていく。
磯ですり足はなんとも歩きにくい。というか進めない。ほんとはやってないけど。

おお、おおおお。これは良い写真が撮れる。そう確信したわたくしはおもむろにシャッターを切った。

ご覧下さいこの写真。やはり私の前世はカメラマンだったか。
130525-190114.jpg
自分の才能に嫉妬。
どうなのこれ。なんかの本の表紙みたいじゃないの。なんかありそうじゃないの。
アングラー的な本ね。よくわからないけれど。
静止画なのに躍動感を感じるじゃないの。特にベルトっぽいやつが、ヒラーってなってるとこ。
どこかの出版社から「表紙に使わせてください!」ってオファーが来るのを待とう。
最低15年は待とうと思う。

自画自賛もここまでくると清清しいでしょう。そうでしょう。

もう釣りそっちのけで、かっこよい写真を撮ることに夢中。
さっきより更に暗くなって、またかっこええ写真を撮ろうと企んだけど、この有様。
暗くてぶれぶれになった。暗いとほんの少しの揺れでもぶれちゃう。
やっぱり私の前世はちがうものかも知れない。

130525-195547.jpg

しっかしこんな暗くなるまで竿を振り続けてるっていうのに全く釣れない。
弁慶岬のばかやろう。なにが弁慶だ。弁慶ぶりやがってー。

文句を言っているうちにすっかり夜になってしまった。
さすが大潮というだけあって、これでもかというくらいの満月である。
ムーンパワーを感じた私はもうソイを釣るしかないと心を決めた。

130525-202129.jpg

ジグをやめ、ワームに変更し、場所もベースキャンプから勝手に移動し早速釣り始める。
そういえば最近めっきりワームを使わなくなった。
ジグの方がなんだか面白いのだ。どかーん、という感じだ。
ワームはなんというか、あらあら、ふふふ、という感じだ。
この意味をわかる者など世界中に一人も居やしないだろう。残念。私の頭が。

なんとしても一匹は釣りたいと諦めずに続けるがさっぱり当たりもない。
もう幾度この海にやわらかルアーを投げ込んだことか。今日はしぶい日に違いない。
そんなことを考えながらちょっと移動し、少し沖目に投げ、もっそもっそと動かしてはカーブフォールを続けていた。
そして着底しても2~3秒そのままにしてみた、その時である。

クン、クククン、という懐かしい彼らのコスモを感じる。
うほーこれは良いソイ。まだ姿は見えないがそれがわかった。
これはなかなか大きいに違いない。
瞬時に気を開放した私の体はぼんやりと光り、即座に戦闘体制へと移行する。
夫を呼ぶか、いや、遠すぎる。なんであんな遠くにいるんだちくしょう。
しかし勝手にこっちにきたのは私だった。

必死で巻き巻きする私の竿はかなりしなっている。
抜き上げられるだろうか、でも抜き上げるしか術はないのだ。
そう腹を決め、どうぞしっかりと針掛かりしていますようにと願いながら、ぬほーっと抜き上げた。

おおお、なかなかのソイ、しかもマゾイだ。これでもかというくらいしっかり針掛かりしていた。
早速夫の携帯に電話をすると電波が届かないなどとのたまいやがる。ちくしょうが。
仕方なく夫の元へ向かうと、夫はもうすっかり諦めモードで竿もしまい、変な生き物を撮影していたらしい。
なのですぐに写真を撮ってもらえた。
それがこちらである。
130525-204537.jpg
どうですか。なかなか素敵なマゾイでしょう。
やたーよー。
私はとても嬉しかった。一匹でも釣れたことが。そしてこれを食えることが。

130525-204737.jpg
35cmのマゾイはこれまで釣ったことがない。そしてお腹もぷっくりしている。
喜びに浸りながら、夫にあちらへ移動しようと誘った。
これは是非夫にも釣ってもらいたい。
私たちは喜びと期待でいっぱいだった。

これから起こる不幸な出来事も知らずに。

私はさっそくマゾイをスカリに入れ、移動を開始した。
その道すがら、なぜかマゾイに同情の気持ちが沸いてきた。
こいつはもう、万に一つも海に帰ることはできなのだな、食べられてしまうのだな、と。
こう思ったことは今でもはっきり覚えている。

現場に着き、ちょっとセンチメンタルな気持ちで、スカリを海に浮かべる。
そしてロープを岩にぐるぐると巻きつけている最中だった。

パシャンっ

おお、さっきまでぐったりしていたソイ太郎が、元気を取り戻したか。
そう思いながら、ロープを岩に巻きつけ終わり、スカリの様子を見る。

なん・・・・だと・・・・・・・・?

いない。ソイ太郎がいない。もぬけの殻だ。
悲しげに空のスカリだけが夜の海を漂っている。

ええええええええ うそおおおおおお。私は思わず声を上げた。

どうやらスカリの口が少し緩んでいて、そこから彼は頭を押し込み、こじ開けて逃げていったようだ。
呆然とするわたくし。夫も何事かと近寄ってきて、事情を話すと驚きと落胆を隠せない。

そしてさっきまでのソイ太郎に対する同情の気持ちなど一瞬でふっとんだ。
くそ、ソイ太郎め、謀反か。なぜ逃げていったんだ。ちくしょう。
さっさと〆てしまうべきだった。などと、夫と意見を交わした。

そして一番の原因はあのスカリだ。いつも使っている丈夫なスカリは荷物になるので、先日購入した簡易スカリしか持ってこなかった。
これが失敗だった。やはりあのスカリでは魚が逃げる可能性が大いにあるのだ。

すっかり意気消沈した私はしばらく枕を涙で濡らしながら座っていたが、ふと思った。
なんて運の良いソイなんだ。
つい先ほどソイに対し、万に一つも逃げられないと同情した自分を思い出し、本当に運のあるソイだと思った。
あいつはぐったりしたように見えたが、最後の逃げる力を蓄えていたのかも知れない。

しかしよく考えると、お腹もぷっくりしていたし、もしかしたら卵も持っていたかも知れない。
あいつが逃げたということは、たくさん卵を産んで、マゾイが増えるかも知れないと夫が言う。
確かにそうだな、と思うと少し気が晴れた。

その後は予想通りまったく当たりもなく、悔しさでいっぱいだったが撤退することに。
あいつを食べることはできなかったが、画像も、動画も残すことができたのが唯一の慰めだ。



実家に帰宅し、仮眠を取り、また早朝に出かけた。
今度は弁慶岬ではなく、いつもよく行く磯へと向かった。

130526-063609.jpg

やはり行き慣れた場所というのは落ち着く。
天気も最高だ。


なぜ夫が↓の写真を撮ったのか謎だったので載せてみた。
ちなみにこの保温ポットは夫に欠かせないアイテムだ。
中身は私も知らない。恐ろしい男だ。

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しばらく経っても釣れないので、また景色などを撮りだす。
前世の話はもういいとして、いつ見てもふつくしい場所だ。
少なくとも妖精か何かがいることは間違いないだろう。

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そうだ自分は釣りをしていたのだと思い出し、やっつけ半分で足元にワームを垂らし適当に上下に動かす。
しばらくそうしていると、竿に重みを感じた。やってしまった、これは根掛かりに違いない。
そう思って力を込めるとあっさりと取れたのでほっとするが、海草がついているようで重たい。
あーあ、と思いながら上げてみると、海草ではなかった。
海草だけどーーー 海草じゃなかったーー。
久しぶりに彼と出会うことができた。

130526-090322.jpg

もう逃がしはしない、と丈夫なほうのスカリに入れて管理する。

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ふと夫を見ると、彼もどうやら全く釣れないらしく、既に足元の生物に興味が移ってしまっている。

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それにしても今日は穏やかな天気と穏やかな波であった。

130526-104601.jpg

夫はジグを諦め、ワームで釣りだした。なりふり構わずとにかく何か釣りたい、その一心だったようだ。
その思いが通じたのか、遠くから夫の声が聞こえた。
急いで現場に向かう途中、夫の竿がかなりしなっているのが見える。
おおーついにやった。夫にとって今回初めての獲物がこれである。

130526-105053.jpg
なかなかのアブラコだ。いいなあうらやましい。きっとかなりの引きだったであろう。

計測してみると45cmあった。ちくしょう。

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ちょびっと移動し、またしつこくワームで底を狙っていたわたくしだが、全く当たりがない。
心が折れたのでちょっと休憩していたら、夫に激写されたようだ。
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そんな私の目の前でまたしても夫に当たりが。
先ほどよりは小ぶりだが、またアブラコである。ちくしょう。ばーかばーか。
さっき海でうんちしていたことをばらしてやろうかと思うほど羨ましかった。
でもさすがにそれをばらすのは可哀想なので黙っておくことにする。
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寝不足のまま二日間の釣行を続けた我々はへっとりしていた。
悔しいが、帰宅する都合もあるので撤退することに。

それにしても今の時期、磯は危険でいっぱいだ。
海藻類が滑るし、浅瀬にはホンダワラがもっさもっさと生えていてエンカマを隠す。
なぜか我々はホンダワラのことをブドウと呼ぶ習性がある。
誰がなんといおうとブドウと呼ぶ。
とにかくこのブドウのせいで、歩く時はガクブルである。

130526-143502.jpg

一歩一歩確認しながら歩かなければならない。皆様も気をつけていただきたい。
そういえば去年も一度、夫がエンカマに落ちてびしょ濡れになっていた。はは。わんぱくだなあ。


本日の釣果は以上である。
一応わたくしも一匹は釣れたが、とても不完全燃焼だ。
昨夜のマゾイ事件が思い出され、また悔しさが込み上げてくる。
ああ、このシンクにいるお前が見たかった。

130526-151531.jpg

そんなわけでわたくしは今マゾイシンドロームなのである。
症状はいくぶん気性が荒々しくなるなどである。

おおーやっと終わった。
書き始めた時は写真の多さにおののいたが、終わって良かった。

そろそろヒラメの時期なので、来週こそは大物を釣り上げる予定である。
では次回は夫の執筆でお会いしましょう。ドゥフフ。
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COMMENT▼

今回も最高!読みながら笑っちゃう…楽しかったです!さすがブログの妖精です☆彡

Re: タイトルなし

お久しぶりです。こんな記事ですが楽しんでいただけたようで恐縮であります。
磯デビュー頑張って下さいv-15

No Subject

初めまして。

密かに拝見させて頂いてました。

いつも参考&笑わせて貰っています。

これから、ちょくちょく顔を出させて頂きますので、

宜しくお願い致します。

Re: No Subject

ご訪問ありがとうございます。
密かにご覧いただいていたようで、わたくしめも密かにとても喜んでおる所存であります。
どちらかというと人様にお見せするためというより、自分たちの思い出を記録しておくという位置づけであるためお見苦しい点もあるかと思いますが、頭の弱い私に免じてどうぞ許して下さい。
ちょくちょくのご訪問を密かにお待ちしておりますv-107
近いうちになんとか更新する予定です。
次回予告:ばばーん。ウェーダーの内部が酸っぱい。お楽しみに。

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プロフィール

たぷじろう

Author:たぷじろう
夫婦釣り師たぷ&ちぷが織り成す、愛と憎しみとYシャツと私が渦巻くサスペンス釣り紀行。
魚を欲する欲望は計り知れず、自らの体を犠牲にして磯を彷徨う2人に未来はあるのか。
もうやめて…ちぷのHPはゼロよ…!
あなたの心の琴線に触れたり触れなかったり…戸惑うあなたへレッツフィッシング!

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